【埼玉ラグビーフェスティバル 関東高校ラグビー埼玉県予選決勝・3位決定戦マッチサマリー】
《決勝 深谷-昌平》
晴天、やや強い風の中、関東大会県予選の決勝戦は深谷のキックオフで前半開始。昌平が風を利用してキックで陣地を進める中、前半3分、昌平の反則から得たペナルティキックから深谷がクイックスタート、一気にゴール前まで攻め込み最後はFWがトライ。その後は昌平のキックからのカウンターや、セットプレーからBKのスピードのあるアタック、的確に裏に転がすキックなどを織り交ぜ、前半だけで深谷が8トライを重ね、56対0で圧倒。後半は昌平がキックを減らしマイボールを継続、深谷は逆に風も利用しキックでエリアを取る展開。しかし、昌平の果敢なアタックも深谷の厚い壁に阻まれ、ターンオーバーからトライを許すことも。昌平は後半5分、FBが深谷DFとのコンタクトの瞬間に上手くスピンして間をすり抜け、そのまま走り切ってトライ。一矢を報いたが、得点はその時の7点に留まり、結果は110対7で深谷高校の優勝。相手の一瞬の隙を見逃さず、キックを上手に織り交ぜながら、FW、BKが縦横無尽に走り回る深谷の試合運びの上手さが際立ったゲームとなった。
(高校部会広報委員 増田大作)
《3位決定戦 川越東 - 熊谷工業》
川越東と熊谷工業の一戦は、強風の中、川越東のキックオフで前半がスタート。風下からマイボールを継続させ、熊谷工業陣内でのプレーが続く。前半8分、川越東が先制トライを奪うと、14分にも連続トライで12点のリード。熊谷工業も15分にキックオフをトライにつなげ勢いに乗ると、19分にもトライを奪い2点差と迫るが、川越東が28分にトライを奪い返し19-10と7点のリードで折り返す。
後半は風が少し弱まる中、一進一退の攻防が続く。魂のこもったタックルで両者譲らないが、後半14分川越東がバックスのロングゲインをトライにつなげ、26-10と点差を広げる。追いつきたい熊谷工業は24分、自陣からの猛攻で相手ゴール前で得たペナルティーを右隅にトライ、26-15と11点差に詰め寄るが、あと一歩及ばずノーサイドとなった。
試合全体を通してターンオーバーが少ない、互角の戦いとなったが、ゲインラインを越え続ける川越東に軍配が上がった。
(高校部会広報委員 岡田真和)