試合予定・結果


埼玉ラグビーフェスティバル スペシャルマッチ


2015.04.09 広報委員 辛島

【埼玉ラグビーフェスティバル スペシャルマッチ 埼玉オールスターズ vs 立正大学 マッチレポート】

日差しを暑く感じるほどに好天に恵まれた熊谷ラグビー場。
2019年ワールドカップ開催地決定を祝う「埼玉ラグビーフェスティバル」のメインイベントと位置付けられた、埼玉オールスターズ対立正大学の一戦に、スタンドには多くのファンがそのキックオフを待ち望む。
言わずと知れた元日本代表スクラムハーフ、堀越正巳監督が率いる立正大学。
今季リーグ戦1部再昇格には埼玉、熊谷の地元の期待がかかる。

対する埼玉オールスターズは、元日本代表スタンドオフ、安藤栄次(熊谷工-早
稲田大-NEC)キャプテンをはじめ、トップリーグで活躍する名選手が勢ぞろい。
メンバー表を眺めるだけでも身震いするほどの豪華な布陣だ。

時より、スコアボードの方向から強風が吹き抜けるピッチ。待望の埼玉ドリーム
マッチは、風下に陣をとった立正大のキックオフで幕を開けた。
ファーストスクラムからのボールをSO安藤が敵陣深く蹴り込み、やはり、立ち上がり早々から百戦錬磨のオールスターズが主導権を握る。立正大はやや硬さがみられ、ミスが続きピンチを脱することができない。

4分。オールスターズは敵陣で得たペナルティから素早く展開すると、13番を付けた野口(正智深谷-パナソニック)がトライ。
安藤のゴールも決まって、7対0と先制する。

立正大は強い風にも苦戦して、自陣深くで相手にラインアウトを与えてしまう。
ここでオールスターズのとった戦法はなんと、全員モール!スタンドのどよめき
とともにゴールラインへとなだれ込む。
最後にボールを押さえたのは2番、室井(朝霞西高-日体大-パナソニック)とのコール。
早くも2トライ、12点を奪ってしまう。

追いすがる立正大は、敵陣で得たペナルティの好機に4番タオイプがインゴールに飛び込んだ
と見えたが、レフリーはトライを認めず。
しかし、ここで、やや劣勢なスクラムを冷静にコントロールした立正大は、モールから1番島野がトライ。
15番ファアウィラのゴールも成り、5点差と迫る。

ここで慌てないのが、個々の力で一枚も二枚も上手のオールスターズ。
追い風も味方につけて、じわりと敵陣に攻め入ると、ラインアウトから得たボールを右ラインへ展開。
安藤が絶妙なグラバーキックを転がすと、またもや野口がトライを挙げる。

20分。ここまでその実力を見せつけていた安藤に代わり、茂木大輔(熊谷工-明治大-NTTドコモ)がスタンドオフに、フルバックには茂木直也(深谷高-明治大-東京ガス)が入り、先発していたスクラムハーフ茂木隼人(熊谷工-早稲田大-クボタ)と合わせて、茂木三兄弟がピッチ上に勢ぞろい。
スタンドから大きな声援が飛ぶ。

立正大も徐々に落ち着きを取り戻し、持てる力を発揮しはじめ、スピードあふれる攻撃を仕掛ける。
対するオールスターズは川俣(正智深谷-明治大-パナソニック)、篠塚(正智深谷-法政大-サントリー)ら強力フォワード陣が容赦なく突き進む。
まるで公式戦のような目の離せない熱戦となっていく。

27分。立正大は4番タオイプの好走からチャンスを得ると、11番ウイング永野がオールスターズディフェンスを切り裂くステップでゴールポスト直下へ。
14対19と再び逆転可能圏内へ。

しかし、オールスターズは30分茂木大輔、33分加藤(セコムラガッツ)が見事なスピードで連続トライ。
いとも簡単に突き放してしまう。
14対33、オールスターズのリードで前半を終了。

後半、風上に陣を移した立正大がオールスターズ相手にどこまで迫るのか、期待の高まる中、気を吐いたのは、前半から存在感を見せていたタオイプ。

6分。敵陣へ攻め込んだ立正大は、そのタオイプが奪い取ったボールを5番エドウィンがゴールまで運んでトライ。
この時点で得点は、21対33。スタンドのファンをうならせた。

オールスターズはメンバーを入れ替えながらも、やはり出場する選手の実力は高く、やや疲れの見え始めた立正大を突き放しにかかる。
10分、ラックサイドを突いた7番森谷(正智深谷-拓殖大-リコー)を皮切り
に、17分には、再び全員モールから12番中島(熊谷工-東海大-栗田工業)が押さえ、32分、スクラムを押し込み8番ポヒヴァ(正智深谷-埼玉工大-リコー)、38分には川俣、さらに40分には相(浦和RS-大東一-流経大-リコー)と立て続けにトライ。
スコアボードに60点目が掲示されたところでノーサイドとなった。

試合後、埼玉オールスターズ、塚田GM(県協会強化委員長)は立正大、堀越監
督と硬く握手握手を交わし健闘を称え、また、立正大の強化のために県協会として力を尽くすことを約束していた。

(埼玉県ラグビーフットボール協会 普及・育成委員長 栗原稔)

スペシャルマッチ
05.10(Sun) 14:00 埼玉オールスターズ 60 21 立正大学 熊谷A